【箱根町】桐谷箱根荘

神奈川県箱根町

  硫黄の香り漂うにごり湯

箱根登山鉄道の終点・強羅（ごうら）は、岩がゴロゴロと点在する原野だったため、その名が付いたのだとも言われています。そんな岩だらけの雑木林が山脇善助なる人物の手によって開発が始まり、小田原電気鉄道による温泉付別荘地としての土地分譲がスタート。大正時代には登山鉄道に続いて、強羅から西へ伸びるケーブル線も開通し、そして今では押しも押されぬ一大リゾート地になりました。

ケーブル線の公園上駅から歩いて5分ほど。木立に囲まれた別荘地の一角に、数寄屋造りの宿が見えます。
静かな佇まいの「桐谷箱根荘」は本館と別館のさくら亭に分かれており、それぞれに浴場が設置してあります。宿泊客は本館・さくら亭どちらとも好きなだけ湯めぐりを堪能可能。

本館の浴場は、シンプルな意匠のこじんまりとした内湯。男女入れ替え制の露天風呂もひとつあります。
湯は白濁しており、硫化水素の香りが。成分が湯舟の底にもたっぷり沈んでいます。湯の中で身体を動かすと沈んだ温泉成分が浮き上がり、なんとも効能ありそう。源泉は循環させずにかけ流していますが、pH2.2のかなりの酸性なので加水してちょうど良い湯触りにしてあります。入浴後は肌がつるつるする美人の湯です。

そして別館さくら亭の浴場は、本館よりも広めの湯舟の内湯と男女それぞれに露天風呂を併設。足湯もあります。
入浴だけの立ち寄りはできませんが、入浴・食事（昼食もしくは夕食）・客室での休憩がセットになった日帰りプランが用意されていますので、電話で予約を。